ヒマラヤ山行記録(番外)”文化”




 
ネパール:人口は2500万人位いらしい。ネパールの人も”らしい”で答える。民族は一つの谷に1民族と言ってよい。しかし、日本人から見ると80%のインディア系と残りはティベット系。有名なシェルパ族はティベットから来た人々。(シェルパとはエベレストの麓の谷に済む民族の名前)北にはヒマラヤ山脈があり南はガンジスの平原で言ってみればヒマラヤの南斜面の国だ。車が走れる道路はカトマンズ盆地と南の平原を東西に走る1本だけ。だから殆どの地域では山道を歩いている。歩くスピードとスタミナは驚くほどだ。私達が5日掛けてトレッキングする距離は1日で歩く。地方へゆくと電気は殆どない。直径20cmくらいの塩ビ管で10mくらい谷川の水を落とす水力発電所が少しだけある。地方ではテレビはもちろんラジオも新聞も電話も殆どない。情報は口伝に入ってくる。私の山行中の情報も全て噂(口伝)であった。その伝達スピードは恐ろしく速い。ベースキャンプにいてもカトマンズのことは分かるし、別の山のベースキャンプの様子も分かる。そして数十の隊が出入りするベースキャンプ内のことも皆把握している。たとえばどの隊の誰が昨日高山病になって今日はBCのテントで寝ている・・・まで把握している。
チベット:私の行ったチベットは中心地のラサから遠く離れた辺境だ。ネパールより更に伝統文化を引き継いでいるようだ。男性は長い髪で髪の先に毛糸の赤い紐をつけて頭に巻きつけている。生業はヤクの放牧とヤクを使った運送業者らしい。今回、ChoOyuのABC近くの峠の氷河の上(国境)でネパールとティベット両方からヤクに積んで運んできた商品の取引をしていた。標高は6000m。
シェルパもそうだがティベタンも風呂には入らない。(多分一生)私もカトマンズを出発して帰るまでの40日間、風呂もシャワーも浴びなかった。乾燥しているから汗をかかない。肌や下着も汚れてはいるがいつもサラサラと乾いているから浴びる必要がない。浴びようとも思わない。カトマンズに帰ったら暑く多少湿気も高くなるので急にシャワーを浴びたくなった。ホテルで続けて3回シャワーを浴びた。最初は石鹸をつけないで充分フヤケサセテから自分の指で身体をこすった。おびただしい垢がボロボロと剥がれ落ちた。まるでセルフ韓国エステ?見たい・・。困ったことに背中だけは手が届かない。だから今でも背中には思いでが残っているかも知れない。    記:ucon

            



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オフラインの報告会に参加するつもりです
すごいところなのに8000m二つ目になるとベテランの余裕ですね。
私が定年の頃にはuconさんのガイドは49歳。大ベテランか引退してるか微妙なところですね。でも日本人は60で退職できなくなってるか・・・
箕西  (2005/11/02 0:03:18) 























                                                       NET山岳会”HALU”

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