ヒマラヤ山行記録N”ABC→C3”

4日にガイドとコックがC1建設に出発。私は途中のセラック横断ポイントまでハイキング。横断ポイントまで行って対岸の氷河の斜面を登っているはずの二人を探したがいない。2時間近く眺めていたが見えないのでBCに戻る。ガイド達は夕方帰ってきた。またもやコックが黙りこくっている。ガイドにC1は出来たかと聞いたら「C1は遠い、少し下にデポしてきた。あと100mだ」と言う。氷河上に姿が見えなかったからそんな上まで行く時間はない筈だが?。
5日3人でC2&C3用物資を担いで出発。セラックを越えたところに昨日のデポがあった。標高は6000mでC1まであと400m以上ある。昨日は見得を張ったらしい。テラテラの氷河の上をゆっくりゆっくり登る。途中に何箇所かクレパスはあるが皆小さい。
6日は500mの氷河を登る。情報では途中に一つクレパスがあるという。今日も一人旅だ。クレパスは1mくらいの口を開けていたが覗くとその下は7〜8m位の幅があり底は見えない。念のためフィックスにプルージックして越える。万一落ちてもぶら下がっていればシェルパたちが引き上げてくれるだろう。C1を8時ころ出てC2には13時に着いた。C2は幅1k、長さ3kmくらいの広い雪原の一角でいくつかのテントがある。しばらく待ってやっとシェルパたちがきた。腹が減ったのでランチにしようというとコックが驚いた顔をしている。困ったような顔でビスケットを一箱くれた。これがランチか?日本の山じゃあるまいし、こっちが驚いてしまう。
7日:夜半から風が強くなった。ガイドに季節風かと聞くと一時的な風とのこと。朝食のあと例によって一人旅で歩く。雪原は2時間掛けて200m上がった。途中でガイドが追い抜いていった。ここから500mの急登。風が強く霧もでている。C2で隣だったヨーロッパ人二人がバラバラに降りてきた。彼らは夜中に出発して今日中にsummitをGetすると昨日言っていたので聞くと黙ったまま下っていった。一歩一歩登るが7400mくらいからいつもの通りのスピードになってしまった。15時にC3(7500m)到着。狭い雪の尾根の上に犇めくように5張りのテントがあった。私よりも1日早くここに来た人たちも今日の強風で停滞したと言っていた。また、今日はC3から先へは誰も行っていないとも言っていた。
結局一度も高度順応行動(一度登りまた下って休養すること)を取らずにストレートにここまで上がってきた。チョーオユーで高度順応済だからだが人間の身体ってスゴイ。 記:ucon
 写真左:チベットの茶色の大地に押し出す氷河
 写真中:氷河を近くから見た光景。氷塔の高さは30mも
 写真右:C2からC3への雪原。もちろん下は分厚い(100m以上か?)氷。























                                                       NET山岳会”HALU”

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