ヒマラヤ山行記録M”shishapangmaのABC”

10/3:やっとチャイニーズBCを7頭のヤクと一緒に出発。枯れた草原に道はない。シシャパンマに向かってまっすぐ進む。サミットには雪煙が上がっていて「早くしない本格的に季節風が吹き出す」とこころがはやる。直線で約20km、700m登って(GPSで測定)やっとABC(5700m)が見えてきた。昨日までに入った情報は@約15隊くらいが入っている。A今年は雪が深く、風も強いのでまだ1隊も登頂していない。(最初の隊は既に1ヶ月)B一人クレパスに落ちて死亡。C各隊とも他隊を先に行かせようとABCで牽制しあって動かない・・だった。シメタ、もしかしたら今シーズンの初登頂が出来るかも知れないと血が騒ぐ。ABCに着いて設営していると隣の隊が昨日登頂したと聞いた。念のためそのメンバーの一人に「summit get?」と聞くと「yes」と自慢げな顔で頷いた。心なしか他のメンバーもサッパリした顔に見える。一瞬にしてシーズン初getは消えた。考えて見れば何週間も遅れてきて虫が良すぎる話だった。ここのABCは氷河の上ではなく、岸辺でわずかだが芝のような草が生えている。その晩、これからのスケジュールをガイドと相談(確認?)するとガイドは@風が吹き出すことA急激に寒くなることから前進キャンプは二つにしてラッシュアタックすると言う。具体的には通常のキャンプはC1(6350m)、C2(6900m)、C3(7500m)だがガイドの案はC1はそのままでC2を7000mにしてそのままアタックだった。私はアタックが1000mではきつすぎる。失敗すると一度ABCに下って休養することになり、再チャレンジは風と寒さで出来なくなるので着実にC3まで作って行こうと主張した。ガイドはshimizuさんが言うなら仕方ないと納得した。(出資者は強いのだ) 記:ucon
 写真左:近づいてきたシシャパンマとABC(氷河の右の岸辺)
 写真中:鼻血を出しながらも頑張る筆者
 写真右:ABCとシシャパンマ(頂上には節煙が舞っている)























                                                       NET山岳会”HALU”

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