ヒマラヤ山行記録L”shishapangmaに移動”

9/30:ガイドと二人でチョーオユーからシシャマンマのチャイニーズBCに到着した。ここは黄色く色づいた大草原の真っ只中。地平線には延々と続く真っ白なヒマラヤ山脈が見える。小川の水は凍っていた。ポツンと立つリエゾンオフィサーのテントへ行くとリエゾンマンは留守でチベタンの使用人がたった一人でいた。ほかには登山者も現地の人もいない。彼が言うには「シシャパンマで登山者が一人クレバスに落ちて死んだ。リエゾンマンはその手続きのためザンムーに行って明日帰る」とのことだった。エッ!クレバスに落ちて死んだ・・・背筋を寒気が走った。また「お宅の隊のコックと荷物はチョーオユーのリエゾンマンの手配ミスで違うところに行ってしまった」とも付け加えた。これにはガイドが「エッ!」だった。そしてここまで私とガイドを送ってくれたランクルの運転手(チョーオユーのBCに戻る)に「ガイドと荷物をこちらに廻す手配を頼む」との手紙を託してヒタスラ待つことにする。・・と言うよりそれしかない。ガイドが側に寄ってきて「shimizuさん、テントはあるが炊事道具(ガスやバーナー等)がまったくない」という。私「仕方ない、リエゾンオフィサー事務所で借りよう」ガイド「そうします。あと、・・食料が何もない・・」私「エッ」っと絶句。結局リエゾンオフィサー事務所に頼んでその晩は飯を分けてもらった。翌日はお茶をめぐんでもらい、私の荷物の底にあったチョコレート2枚とガイドが持っていたビスケット1箱を分け合ってしのいだ。そしてその日は暮れた。その翌日、口に出来たのはめぐんでいただくお茶(ミルクティー)だけ。こんな人っ子一人いない大草原の真っ只中でどうしようと二人で途方に暮れていたら夕方リエゾンマンとコックとキッチンボーイとそして食料が1台のトラックに乗っていっぺんに来た。これが今回の山行で一番嬉しかった瞬間でした。   記:ucon
 写真上:草原と凍った小川と地平線のシシャパンマ
 写真下:ヤクに荷物を積むガイドと延々と続くヒマラヤ山脈

                



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あ、は、ハ・・・
こんな楽しい(?)ことがあるなんて・・・笑えるね! uconさんの顔思いだして思わず笑っちゃったよ!
当人達は笑いこっちゃないか?!!
でも、何がおこるかわからない、楽しいねえ・・・? 可笑しくって思わず、コメントしてしまった。
山猿  (2005/10/29 22:57:56) 























                                                       NET山岳会”HALU”

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