前穂高岳3090ｍ
2005年10月13日（木）〜14日（金）
メンバーS・alps 他6名
10月13日（木）快晴
5：00平塚⇒9：00⇒沢渡（茶嵐）⇒9：50上高地→13：30岳沢ヒュッテ
14：00→15：00カモシカの立場→17：30岳沢ヒュッテ泊
　上高地に着いたら嬉しい事に風、雲ひとつ無い超快晴だった、地元の人曰くこんな事は年に一回有るか無いかの天気だよ。登山道で下ってきた方は皆さんすれ違うと必ず素晴らしい景色だと異口同音に言っていた。このまま天気が続きます様にと念じつつ岳沢ヒュッテにつき一休みし、登れるところまで行こうと歩き出し一時間位歩いたらカモシカの立場に誰か休んでいる人が見えた、傍に行って見ると1時ごろから此処に居るが、脚が痛くてもう一歩も動かないとの事、通り過ぎの方に山小屋にその旨伝えてくれ言っていたのだがと、話していたので、携帯で山小屋に確認の電話をさせた所、歩ける所まで歩けとの連れない返事が返ってきた。本人は準遭難？のつもりでSOSを発したので何か対応方法が有るのでは無いかと思えた。動けなくなったら携帯を持っていたら119をする事に限る。ベルト、ロープ等を持っていたので身体に装着し、後ろから持ち上げる様に岩場、ハシゴ等が有る道をどうにか降ろして来たら小屋の傍につく頃にようやく小屋のレスキューの方が来た。この方は穂高で40年救助をしているとの事。後で判った事だが電話に出たのは腹の出っ張った意地悪そうな顔をしたオヤジだった。このオヤジは準遭難者が着いた後も労いの言葉も無くイジメに近い言動と行動を取っていた。この方以外の小屋の方は非常に気持ちの良い方が多いように感じた。小屋ではヘロヘロ君（遭難者80ｋｇ）は苦しそうに私の隣に寝ていた。

10月14日（金）晴れ
6：30岳沢ヒュッテ→7：30カモシカの立場→9：20紀美子平→10：00前穂高岳山頂10：50→11：10紀美子平11：50→14：00岳沢ヒュッテ14：30→17：00上高地→17：30沢渡→18：00竜島温泉20：00→
24：00平塚
　ヘロヘロ君の見送りで山行開始。昨日の日本晴れを期待して山頂目指す。途中岩場、梯子、鎖場をお嬢さん達、難なく通過、紀美子平に荷物を置いて山頂に着く。我々だけの山頂で、此れから何処に行こうかなどと、槍、常念、穂高岳等をバックに記念写真。紀美子平で食事をし、下山途中昨日はこの辺からヘロヘロ君を下山させたんだよと話しながら岳沢ヒュッテに着く。小屋の人が言うのにはヘロヘロ君はカレーライスを元気に食べ12時ごろ下山したとの由。どうにか歩けるように成ったかと我々も咽を冷やし歩き出して1時間位経つか、又　例の彼が歩けずに登山道の真ん中に居た。袖摺り会うも多少の縁で、マタマタ上高地までガードしてサヨウナラ。今回の山行は素晴らしい景色は何処かにすっ飛んでヘロヘロ君の話題で終わってしまいそう。